発達障害ちゃんと赤ちゃん

37歳無職。ADHD。同い年の夫(双極性障害)と2歳3か月の息子と世田谷区に暮らす。わりといつも離婚5秒前。

大人のADHDチェックリスト② ウェンダー・ユタのADHD診断基準

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以前のブログにも書いたように、ADHD(他の発達障害も)は先天的な脳の機能障害のため、大人になってから発症することは絶対にありません。

子どもの頃からADHDの症状があったかどうかが、他の精神疾患なのか、それともADHDなのかを判断する決め手となります。

 

今回、ご紹介するウェンダー・ユタのADHD診断基準も上記の理由で子どもの頃の症状の表出を重視しています。

 

この診断基準は現在の医療機関で広く使用されているものです。

項目は多岐にわたりますが、ADHDなのでは?と悩まれている方は、自己診断をしてみてはいかがでしょうか。

 

P.H.ウェンダー・ユタのADHD診断基準

Ⅰ.小児期の症状

A、Bいずれかの定義に該当する小児期ADHDの症状が過去に見られた。


A.狭義の基準:小児期のADHDについてのDSMDSM-Ⅲ-TR,DSM-Ⅳ,DSM-5など)の診断基準を満たす。


B.広義の基準:以下の1と2の症状が両方見られ、3~5の症状のうち一つ以上が当てはまる。

1.多動性:他の児童よりも活動的で、落ち着いて座っていることができず、そわそわ・もぞもぞと体を動かしている。常に何かしている、過剰なおしゃべりがある。

2.注意欠如(注意持続の短さ):注意散漫、夢想、学校の課題・宿題などをやり遂げられない、怠け者の批判を受ける(やる気があればもっとちゃんとできるはずと注意される)、物忘れが多い。ディスレクシア(読字障害)などの一次的な学習障害知的障害がないのに成績不振に陥る。

3.学校での問題行動:授業中のおしゃべりや徘徊、他の同級生よりも注意される数が多い。授業妨害、放課後の居残り、先生・校長からの注意の多さ(問題児扱い)。

4.衝動性:後先考えずに行動する、順番を待てない、わめいたり暴れたりする、トラブルを起こす、向こう見ずで乱暴。

5.過剰な興奮:すぐに興奮したり短気を起こしたりする、癇癪を爆発させてよく喧嘩をする。



Ⅱ.成人期の症状(※小児期にADHDの診断基準を満たしていることが必須条件)

A.成人期に1(多動性)と2(注意欠如)が同時に見られ、3~7の症状のうち少なくとも2つ以上が当てはまる。(両親もしくは他の人によって認められる)。

1.持続的な多動:落ち着きがなくてリラックスできない、神経が高ぶって活動性が増している、読書・勉強・テレビ・映画などじっと座ってする活動が続けられない、いつも何かをしているなど。

2.注意欠如・注意散漫・集中力障害:他人の話を聴き続けることができない、ノイズの刺激が入ってくることによる注意散漫、読書・勉強などに集中して取り組むことができない、忘れ物や物忘れが多い(財布・鍵などを無くしたり置き場所が分からなくなる)、今しようと思っていたことをすぐに忘れるなど。

3.感情の易変性(変わりやすさ):正常な落ち着いた気分から、抑うつ(落ち込み)や軽躁状態(興奮)へと急に変化してしまう。抑うつ状態は、退屈な気分や不機嫌な感覚として述べられることもある。気分変化は通常、数時間から数日ほど続き、明確な生理的症状は伴わない。

4.短気・かんしゃく(反射的な感情の爆発):思い通りにならないことがあると、感情の統制を失ってキレたりイライラしやすいが、その後にすぐにケロッと収まって忘れてしまうことが多い。

5.無秩序・課題が達成できない:仕事や課題、作業を秩序だててまとめたり手順を整理することができず、最後まで終わらせて達成することができない。

6.ストレス耐性の低さ:些細なストレスやフラストレーションに耐えることができず、注意・集中力を維持できなかったり、怒ってキレたり途中で物事を投げ出したりしやすい。

7.衝動性:思いついたことややりたいと思ったことを、後先考えずにすぐに行動に移しやすい。頭に思い浮かんだことを、相手の気持ちや状況を考えずにすぐに言葉にしてしまう。思い通りにならないと、短気を起こしたり暴れたりする(車の運転で少しでも思い通りにならないと他の運転手に悪態をついたりする)。

B.次の症状が存在しないこと:

1.双極性障害躁うつ病)、うつ病

2.統合失調症、統合失調型パーソナリティー障害、統合失調質パーソナリティー障害、分裂感情障害、統合失調性スペクトルに見られる奇妙で曖昧、はっきりしない思考・発言。

3.境界性パーソナリティー障害:不安定な対人関係(過度の理想化とこき下ろし)、自傷行為や自殺企図、自己アイデンティティの拡散、慢性的な虚無感や絶望感、見捨てられ不安・孤独不安とそれを避けるための狂気的な努力。

4.反社会性パーソナリティー障害:1年以内のアルコール依存症、薬物乱用、中枢神経刺激薬の乱用など。

C.付随する特徴:結婚生活の不安定さ、知能・教育水準から期待されるよりも低い学業的・職業的な成功の度合い、アルコール依存や薬物乱用など。

 

 お疲れさまでした!

 

参考文献

『成人期のADHDー病理と治療』著P.H.ウェンダー