発達障害ちゃんと赤ちゃん

37歳無職。ADHD。同い年の夫(双極性障害)と2歳3か月の息子と世田谷区に暮らす。わりといつも離婚5秒前。

夫はアスペルガー③ アスペルガー症候群と仕事

 

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アスペルガー症候群の夫は仕事がとてもよくできました。

私は彼の仕事内容をよく知らないので、正確なところはよくわからないのですが、外資系のIT企業にアルバイトで入り取締役にまでなるのだからすごいことなのだと思います。

 

本人も仕事ならなんでもうまくこなせる、仕事は楽しい、と言っていました。

 

しかし、管理職に就任してからは対人コミュニケーションが苦手なことで、仕事に行き詰まっていました。

いくらコミュニケーションがうまくできるようにとビジネス書をたくさん読んでもアスペルガーの夫には、本に書いてあることが実践できません。

 

そして仕事は楽しくてやり甲斐のあるものから、お給料をもらうためのものへと変わりました。

この変化は、夫がアスペルガー症候群の二次障害として双極性障害を発症する原因の一つだったと思います。

 

夫には管理職が不向きだった。

これは夫がアスペルガーだからなのでしょうか?

それでは、アスペルガー症候群の人にはどんな仕事が向いているのでしょうか?

 

気になる雑誌の記事があったので、ご紹介したいと思います。

引用が長いですが、アスペルガー症候群、またはADHDやADDの人がIT企業においては、求められる人物であり成功者も多数いることが具体例と共に書かれています。

 

 

2012年6月2日『エコノミスト



 ソフトウェア会社はコミュ障のギーク(技術者)を積極的に採用し、ヘッジファンドも偏屈な人間を金融分析の専門家として囲い込もうとする。ハリウッドはクリエイティブな人材を採用しようと血眼になって探している。そして政策立案者までもが、雇用を創出してくれる人材として規則を破っていく起業家に期待している。
学校とは違い、市場は「規格外」の人を求めているのだ。

企業の採用担当者は、優秀なプログラマーに必要な資質は、アスペルガーと診断される特徴とかなりの部分で重なっていることに気が付いている。マニアックな話題に取りつかれたように関心を持つこと、数字や規則性、機械に情熱を傾けること、反復作業を中毒的に好むこと、人間関係のサインに鈍感なこと、などである。

シリコンバレーには「インターネットは「スペクトラム上の人」(シリコンバレーでは「アスペルガー」をこう言う)によって、スペクトラム上の人のために発明された」という冗談もあるほどだ。ネット上では人と直接会うという「試練」を経ずに、コミュニケーションができる。

 


起業家を見ても、発達障害者は驚くほど多い。キャスビジネススクールのジュリー・ロギンが起業家を対象に行った調査によると、35%がディスレクシアだと自己申告した(人口全体では10%、管理職では1%がディスレクシアだと言われる)。ディスレクシアの有名人には、フォード、GE、IBM、イケアの創業者がいるほか、近年の成功者ではチャールズ・シュワブ(オンライン証券会社創業者)、リチャード・ブランソン(ヴァージングループ創業者)、ジョン・チェンバーズ(シスコ創業者)、スティーブ・ジョブス(アップル創業者)などもそうだ。
ディスレクシアに起業家が多い理由はいくつかあるだろう。ディスレクシアの人は早いうちから人に仕事を任せる方法を学ぶ(例えば、周りの人に宿題をやってもらうなど)。公的資格を必須条件とせず読み書きを必要としない活動に傾倒する、などだ。

ADDもまた、起業家によく見られる。ひとつのことに長く集中できない人は、社員としては最悪だが、新たなアイデアが泉のように湧き出てくる存在だ。研究によると、ADDの人は自分の会社を経営するようになる確率が、平均より6倍も高い。
格安航空会社JetBlue創設者のデイビッド・ニールマンはこう語る。
「わたしのADDの脳はほうっておけば自然に、物事をより良く行う方法を探そうとする。ADDは整理整頓ができない、時間を守れない、集中できないなど、山のように欠点があるが、同時に独創性と、あえてリスクを冒す能力がある」。

キンコーズ創設者で、以後も数多くの企業を立ち上げてきた起業家のポール・オルフィリアは、ADDとディスレクシアを併発している。
「わたしは非常に飽きっぽい。でも飽きっぽいことが大きなモチベーションになっている。すべての人がディスレクシアとADDになるべきだと思う」。

 

 

以前の社会構造では、一つのことに夢中になる発達障害者は、コミュニケーションがあまり必要とされない職人や農業従事者、技術者になることが多く、そうして社会に溶け込んだいた。

コミュニケーション能力を重視するサービス産業が増えたことで、発達障害者が適応できない職場が増え、生きづらさを感じて社会に適応できない発達障害者が増えたということを聞いたことがあります。

 

しかしこの『エコノミスト』の記事を読む限り、少なくとも世界規模では、発達障害者が能力を発揮できる職種があり、発達障害の特性を必要としているようです。

能力を引き出しためには周りのサポートが必須でしょうが。

 

さて、夫は職場で周りのサポートを受けて、以前のように楽しく仕事ができる日が来るのでしょうか。

それとも、独立して自営としてやっていくのでしょうか。

いずれにしても、彼の能力を信じて見守りたいです。