発達障害ちゃんと赤ちゃん

37歳無職。ADHD。同い年の夫(双極性障害)と2歳3か月の息子と世田谷区に暮らす。わりといつも離婚5秒前。

ADHDと育児① 聴覚過敏と産後うつ

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私は息子のことが大好きですが、彼が生まれてからまるで自分が役立たずで、未完成な人間のように思うようなりました。

ADHD者にとって家事・育児は苦難の連続です。


 

私の持つADHDの特性である

・不注意

・忘れっぽさ

・過集中

・疲れやすい

・時間の感覚がつかみ難い

・物事の優先順位がつけられない

・聴覚過敏

・感覚過敏

・ホルモンバランスの影響を受けやすく産後うつになりやすい

 

これら全てが家事・育児をするのに余りにも不向きな特性です。

もう本当に勘弁してほしいくらいです。

 

聴覚過敏から産後うつ

 

息子が生まれて、1カ月も経つと私は自分が育児に不向きなことに気が付きました。

まず、赤ちゃんの泣き声がとても耳障りで、泣かれると焦って逃げ出したくなるのです。

私はもともと聴覚過敏気味で、大きな声や他人のくしゃみ、インターフォンや電話の呼び出し音が苦手でしたし、眠る時は10年くらい前から耳栓をしないと寝れませんでした。

その聴覚過敏の症状が、産後の疲れや夜泣きでの睡眠不足によって日に日に悪化。

産後わずか1カ月で息子が泣き出すのに怯えるようになりました。

 

しかしそうはいっても赤ちゃんは泣くのがお仕事です。

おなかが減っては泣き、眠くて泣き、退屈で泣き、うんちをしては泣き、何かしら不快で泣く。

産後1カ月なんてまだまだ外出もままなりません。

実家の助けはなく、夫も夜遅くにしか帰ってこない、日中は息子と密室に二人きりです。

泣くことでしか意思表示できない息子VSその泣き声に怯える私。

発狂という単語が何度も頭をかすめます。


常に叫びたいような泣き出したいような気持ちでした。

息子はとても小さく無力で私だけを頼りに生きているのだからしっかりしなくては、息子を愛さなくてはと思うのですが、ぎりぎり残った理性で淡々と世話をするのが精一杯でとても息子をかわいいとは思えません。

そんな自分が嫌でたまらない。


一日が永遠のように長く感じました。

早く時間が過ぎてほしくて、祈るような気持ちで時計を見ても1分、2分しか時計の針は進んでいなくて、仕事に行っている夫がうらやましくて、うらやましくて仕方ありませんでした。

どうして私ばかり?と頭の中では繰り返してもそれを口に出してしまっては、自分が母親として失格だと認めるようで言えませんでした。

母親になった女性はみんな子供がかわいい、一緒に過ごすことは喜びであるはず、私にはそれができない。

息子大切な存在であるけれども、かわいいと思えない時間が増えてきて、精神的にも肉体的にも追い詰められているのが自分でわかりました。

でも上手くSOSを出せません。

出産も育児も初めてのことだし、そこで感じる感情も初めての感情です。

疲れ切った頭では自分の感情さえうまくまとめることができませんでした。

 

「どうしよう、どうして毎日こんなに辛いんだろう。だって泣き声が怖いんだもの。どうして泣くの?どうして泣くの?お願いだから泣かないで。私はここからいつになったら解放されるの?どうして夫は子供ができてもなんら変わらない生活を続けているの?ずるいよ。そうだよ男の人はいつだってずるい。でもそんなこと言えない。私はいい母親になりたい。この子のために。生まれてきてくれてうれしいのに、あなたを疎ましく思ってしまってごめんね。ダメなお母さんでごめんね。あなたを心からかわいいと思いたいのにできないの。ごめんね。」

 

こんな感じの混沌とした感情が頭の中をぐるぐるしていました。

以前もブログでご紹介しましたが、発達障害の女性はホルモンバランスの影響を受けやすく産後うつになりやすいそうです。

私も恐らく産後うつ気味になっていたのだと思います。

 

その後、自分で髪をザクザク切ったり、夜眠れなくなったりと私の様子がどんどんおかしくなったので、夫が仕事を調整して毎日定時に帰るようにしてくれたり、息子と一緒に寝て夜泣きの対応を引き受けたりしてくれるようになって、私の聴覚過敏と産後うつは落ち着きました。

 

息子が生後3か月になったころには、息子のことを心からかわいいと思えるようになり、今に至るまで溺愛しています。

 

今思い出してもつらい記憶というか、正直よく覚えていないことが多くて、産後の3カ月間をぼんやりとながら思い出すと荒れ狂う大海原から命からがら生還したような気持ちになります。

 

こんな風に書くそんなに育児に向いていないADHDは子どもを産まない方がよいのでは?とご心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、ところがどっこい向いているところも、楽しいところもたくさんあります。

次回はADHDの育児の良い面を書いてみようと思います。