発達障害ちゃんと赤ちゃん

37歳無職。ADHD。同い年の夫(双極性障害)と2歳3か月の息子と世田谷区に暮らす。わりといつも離婚5秒前。

ADHDと育児② 発達障害者は愛情深い母親になりやすい

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発達障害者は主婦業が苦手

 

前回の記事でも書いたようにADHDだけでなく発達障害者の多くは、その特性によって家事・育児が苦手です。

家事・育児だけでなく、夫の世話、近所づきあい、親の介護、PTAなどの母親が担わなければならない仕事には、ADHDが苦手な「細やかな気遣い」「臨機応変さ」「要領のよさ」「優先順位をつけるスムーズにこなすこと」が必要とされることがとても多いです。

もちろん個人差はありますが、私を含めて多くのADHDの女性には母親業(主婦業)が苦手なのではないでしょうか。

 

私は仕事を集中してやることは好きなのですが、日々の細々として雑用ややってもやっても湧いてくる家事をこなすのがとても苦痛です。

やりがいも報酬もない、やったからと誰かに評価されるでもなく、やらなければ日常がままならない。

特に家事はハウスキーピングと言うくらいですから、やるべきことは現状維持なんですよね。

なんら新しいことをするでもなく、毎日毎日綺麗な状態を保つお仕事です。

 

ADHDの特性には新規追及と独創性というものがあり、私は特にその特性が強く出ているタイプなので、家事の退屈さには本当に参っています。

役割なのでやってますけど、夫婦喧嘩を増やさないためにも私にはルンバ、食洗器、洗濯乾燥機が必須です。

 

子どもに深い愛情を注ぐ発達障害の母親

そんな不向きな家事、育児にほとほと疲れて、自信をなくしがちの私ですが、息子のことは本当に本当に大好きで、2歳の地獄のようなイヤイヤ期にさえ、毎日繰り出される理不尽なイヤイヤ攻撃に一度もイライラしたことがないくらい彼を溺愛しており、自分でも少し異常なのでは?と思う程です。

 

例えば、保育園からの帰り道、突然ベビーカーから降りたいと言い出しえびぞりで泣き出す息子。ひきつけを起こしそうな程に泣くので、ベビーカーから降ろし、手をつないで帰ろうと促すも、何が気に入らないのか道路に寝そべり微動だにしない。

冷たい周りの視線、迫りくる夕飯の時間。しかもこの時期は夫が双極障害で長期間入院中だったために誰も助けてくれる人はいません。

イヤイヤ期のピークにはこの道路に寝そべり攻撃が何度もあったのですが、困りはするもののイライラことはありませんでした。

不思議です。夫がでかいくしゃみをしただけでイラつく私なのに。

 

相手が息子だと、あらあら、保育園でたくさん我慢して甘えているのね。かわいい。と思える。

「道で寝てはいけないよ。疲れちゃったの?お母さんが抱っこしてあげるから、抱っこぎゅうぎゅうでお家帰ろう?」

と優しく頭を撫でながら話しかけて、息子が納得すれば抱っこして帰るという聖母のような行いをしてしまえる。

 

私はとにかく自分に自信がないので、

息子に依存してるのかな?

もしかして夫の代わりを息子に求めるという一番やばいタイプの母親になってるのかな?

こんなにかわいいなんて、どこかおかしい。

やっぱりADHDだから、発達障害だから普通の母親とは違うのかな?

と不安が膨らみました。

 

その不安を解消する一文が発達障害に気づかない母親たち』著星野仁彦の中にありました。

 

「(発達障害の女性は)非常に愛情深く、いわば溺愛型の『親ばか』になりやすいのも特徴です。発達障害の特性でもある感情コントロールの苦手さが、愛情が溢れる方向にも働いて、『子どもがかわいくてしかたなくなる』わけです。毎日『かわいい』『大好き』と言われて嫌な気持ちになる子供はいないもの。

 思春期の子どもには『ウザい』などと思われるかもしれませんが、それは一時的なもの。愛情はたっぷり注ぎていけないことはありません。過干渉や過保護は問題ですが、子どもの苦手を受け止めながら、子どもの立場になって一生懸命、一緒に考えることができるのは素晴らしいことです。」

 

私はこれを読んで、ああ、これは私のことだと思いました。

そして、今まではどれだけ他人に褒められたり評価されたりしても自分が発達障害であることが嫌でたまらなくて、ずっと普通になりたいと思ってきた私が、初めて発達障害で、ADHDでよかったと思えました。

息子をこんなに大好きなのが障害の特性なら、私はその障害を受け入れたいと思います。