発達障害ちゃんと赤ちゃん

37歳無職。ADHD。同い年の夫(双極性障害)と2歳3か月の息子と世田谷区に暮らす。わりといつも離婚5秒前。

アスペルガー症候群 3つのタイプ

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夫がアスペルガーと診断されてからかれこれ3ヶ月あまり経つのですが、医師から「アスペルガーには特効薬もないし、治療法は確立されていないので、とにかく双極性障害の治療をしていきましょう」

と言われ、えっ?アスペルガーって治らないの?嘘でしょ?なんで?

と思ったものの、まあ、仕方ないかと納得して、現在まで双極性障害の治療に専念してきました。

しかし暴行、暴言、自殺未遂、警察沙汰、保護入院3回などひどいありさまだった夫の双極性障害も最近では少し落ち着いてきたようにみえます。

 

そして、双極性障害の症状が改善した夫と暮らしていて思うのが、なんてアスペルガー症候群の特性そのままの性格をしているんだ!ということ。

アスペルガー症候群について調べるまでは、そんな風に思ったことがなかったのですが、特性を調べてみると面白いほどよく当てはまっています。

そして、その特性を知ることで、初めて夫のことが少しわかったような気がしました。

アスペルガー症候群について知るまでは、

この人はなんでこんなに冷たいのだろう?

どうして家族に関心がないんだろう?

私はこれからもこの心ない人と一緒に暮らしていけるのかしら?

と夫を理解不能な人として苦々しく思っていました。

 

しかし知識と理解というのは大切で、特性を知った今は、

そうか、あなたにとって世界はそんな風に見えていたの!

それはさぞかし今までいろんなことが大変だったでしょう。

もう大丈夫。

一緒にいようね、と。

という気持ちになりました。

まあ、アスペルガーの夫は他人の共感など求めるはずもなく、私の独りよがりなのですが。

 

私は、夫がアスペルガーと診断されてから初めて知ったのですが、アスペルガー症候群といっても様々なタイプがあるようです。

イギリスの精神科医ローナ・ウィングは、3つのタイプに分けることを推奨しています。この3つのタイプはアスペルガー症候群の幅広さを理解するのに役立つのでご紹介したいと思います。

タイプ1 積極奇異型

これはもっとも典型的なアスペルガー症候群のタイプです。

対人関係や社会活動において積極的な印象を与えます。好奇心や周囲の出来事への関心は高く、自分から色々と首を突っ込みます。

積極的に首を突っ込んでいきますが、相手の事情や場の雰囲気などはお構いなしです。節度や常識的なマナーはなしのままなので、周囲を戸惑わせてしまいます。

積極的に人と接しようとするものの、その会話はというと、相手との相互コミュニケーションというより、一方的に質問したり、知識をひけらかしたり、興味のあることだけを話し続けるといった感じのものです。

相互のコミュニケーションではないので、相手が何か言おうとしてもなかなか言うタイミングを与えてもらえなかったり、なにか言ったとしても反応が乏しかったりします。

小さい頃は面白い子と見られますが、年齢が上がるにつれて、周囲は次第に奇異な目で見るようになります。

本人もそれに気づくようになり、だんだんと自分を抑えるようになることが多くなります。中学生頃を境に、以前ほど積極的ではなくなり、おとなしくなっていくことが多いようです。

タイプ2 受動型

これはアスペルガー症候群のもう一つの典型的なタイプです。このタイプの特徴は、対人関係が消極的で自分から話しかけたり、関わろうとはしません。

しかし、話しかけられたり、誘われたりと、他人からの働きかけに対しては応じ、会話や交友を普通に楽しむことができます。

周囲に無関心というわけではありませんが、自分から進んで入っていこうとはしないのです。

受動型の人は他人からのアプローチさえあれば交友や会話を普通に楽しむことができるので、友情を築き、維持することはできます。しかし、それは他人からのアプローチの上に成り立っているものです。向こうからの行動がなくなってしまえば、友情も自然消滅してしまいます。

基本的に行動が受け身なので、タイプ1の積極奇異型とは違い、奇異さは目立たず、おとなしくて優しいといった印象を持たれるようです。

自分の意見を強く主張しないので、積極的な相手からは交友相手として好まれることがあるようです。

タイプ3 孤立型

3つ目のタイプは孤立型です。その名のとおり、このタイプは周囲への関心が乏しいことを特徴とします。

自分から関わりを求めていこうとしないだけでなく、関わりを求められても反応が乏しく、そっけない態度で相手をしらけさせてしまうことが多くあります。

本人に悪気はないのですが、そのような態度のため、周囲の人たちは拒絶されたと思い、それ以上の関わりを求めようとはしなくなります。

交友のチャンスがあっても発展しにくく、友達がいないために孤立しがちになります。

共通しているのは対人関係の不器用さ

上記の3つのタイプはそれぞれ違うように見えますが、共通しているのは対人関係の不器用さを抱えている点です。その不器用さは対人関係の量ではなく質にあり、相互的な関係が乏しいところにあります。

不器用さは対人関係だけでなく、体の動きや表情にも表れます。堅苦しく、形式張った、どこか不自然で、アンバランスな感じがあります。本人にすれば決してふざけているわけではなく、真面目で普通の姿なのですが、周りからみればどこか調子外れなのです。

良かれと思ってやったことが大失敗だったり、純粋すぎてだまされやすいといったところもアスペルガー症候群の特徴です。

 

※参考文献

発達障害でつまずく人、うまくいく人』著 備瀬哲弘