発達障害ちゃんと赤ちゃん

37歳無職。ADHD。同い年の夫(双極性障害)と2歳3か月の息子と世田谷区に暮らす。わりといつも離婚5秒前。

アスペルガー症候群の人に適した仕事、不向きな仕事

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以前のブログでADHD者に向く仕事、向かない仕事について書きました。

 

www.unohitomi.xyz

 

今回は、同じ発達障害でもADHDとは、まるで傾向が違うアスペルガーの人にはどんな仕事が向くのか?また不向きな仕事は何なのかを書いてみたいと思います。

 

私の夫はアスペルガー症候群なのですが、仕事が良くできる人でした。

仕事をしている夫を見たことはないのですが、アルバイトで入った会社で取締役にまでなるのだから仕事ができる人なのだと思います。

「よくできる人でした」と過去形なのは、双極性障害による休職により現在は降格し、クビ一歩手前だからです。

 

仕事がよくできて、仕事が好きだと言っていた夫ですが、管理職に就いてからは仕事が楽しいと思うことは減り、苦痛もあったと言います。

夫はマニュアルに沿って行動することはとても得意で、記憶力もよく、求められたことは正確にこなすのですが、自分で考えて動くことは極端に苦手なようです。

また、アスペルガー特有のコミュニケーションの苦手さ。

これらの夫の特質は、管理職には不向きだったようです。

 

アスペルガー症候群の人が適応できない職場

 

アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか?ー大人の発達障害を考える』著米田宗介に次のような文章があります。

 

「競争的な職場」は(アスペルガー症候群の人の)不適応を促進すると言えるでしょう。

 つまり、先輩・同僚・部下の間で、仕事をめぐって激しい競争が行なわれていたり、あるいは、成果を上げることや勝つことに価値が見出されている職場は適応が難しいということです。

 あるいは、建前を軽視して気分を重視する職場も、不適応を誘発する要因となります。とりわけ職場の体質が権威主義的で、ディスカッションより会社の上司の気分に合わせることが要求されるような職場では、アスペルガー者の不適応が起こる可能性が高いでしょう。

 その典型が、いわゆる「体育会系」といわれるような職場です。体育会系と評される職場では、上下関係が重視され、部下は上司に従うことを求められます。

 つまり、「他者への同調性」と「集団内での有力者への服従」が重視されるわけです。こういう組織は、論理で動かないぶん、アスペルガー者の目からは「不合理で無責任な組織」に見えます。

 

これは、夫にも当てはまります。

彼は何よりも不合理なこと、非科学的なことを嫌いますし、上司だから、とか、年上だからという理由で他人に従ったりは絶対にしません。

夫が勤務する会社はITベンチャー系の外資系企業。とても自由で実力主義。能があるものがどんどん出世する会社です。

おそらく、夫が若くして出世したのは、この会社の体質が彼にあっていたのだと思います。

 

では、反対にアスペルガー症候群の人が適応できる職場は、いったいどのような職場でしょうか?

 

アスペルガー症候群の人が適応できる職場

 建前が尊重され、論理的にディスカッションできる職場は適応を促進するでしょう。

職業でいうと、技術職の職業文化や自然科学系の職業文化が挙げられます。これも誤解が生じる前にいっておきますが、別にアスペルガー者が、技術者や学者に向いているという意味ではありません。むしろほとんどの場合、適性がありません。そうでなくて、ここでは、ただたんに文化の型の話をしています。

 

やはり一つのことに集中できること、コミュニケーション能力よりも持っているスキルが重視されること、空気を読むとか発言の裏をよむ必要がない職場がよいようです。

ひとつ秀でた能力があれば、より快適に働けるということでしょう。

私は以前、研究者として研究施設に勤務していたことがあるのですが、そこの職場の人たちは今から考えれば、発達障害者の特性を持った人がたくさんいました。

机の上がいつもとても散らかっていて、おもちゃやお菓子が散乱しているので、いつもお客さん用の応接室みたいなところで仕事をしていた主任。

自分で決めた会議の日をたびたび間違え、思い立った日に緊急招集をかけて会議を開いてしまう顧問。

仕事中によく自分の子どもと電話で長話する上司。

同僚と喧嘩して職場で声を上げて泣いてしまう先輩。

勤務中に献血に行くといってどこかに行ってしまい帰ってこない同僚。

みんな、非常に優秀な研究者でした。

 

実力主義で、好きなこと、得意なことを活かせる自由な職場は、アスペルガーだけでなくADHDなど他の発達障害者にとっても、働きやすい環境なのだと思います。