発達障害ちゃんと赤ちゃん

39歳。ADHD診断済み。3歳の息子と猫2匹と暮らす。同い年の夫と別居中。

ADHDの産後②

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ずいぶん前にADHDの産後①という記事を書いたのですが、書いた後に産後の辛い記憶が蘇ってしまい、動悸息切れ不眠があったため、②を書くのを躊躇しておりましたが、今日はなんか暇なので書こうと思います。

実家に帰省しているので、息子は弟とその友達が遊んでくれています。

人手があると育児は羽が生えたように楽になりますね。

 

さて、ADHDの産後②。

以前は感覚過敏、睡眠障害というADHDの症状が産後に悪化してとても辛かったというお話を書きました。

 

特に辛かったのは睡眠障害です。

私は今はすっかり良くなって10時間くらいぐっすり眠れる毎日なのですが、前夫との離婚泥沼裁判があった10年程前から3年前までの7年間は不眠症の症状に苦しんでいました。

私の場合、寝つきは良いのですが、毎朝早朝に覚醒してしまい3時、4時から眠ることができないのです。

毎日寝不足で頭はぼんやり、体は怠い。仕事の生産性が低いことこの上ないのですが、眠れないのだから仕方ありません。

あ〜たっぷり眠ってすっきり起きたらどんなに気持ちいいだろう…電源スイッチが体に付いていたらいいのにな…そしたら起きる必要がない時間に起きないし、寝たい時にすぐ寝れるのに…

 

睡眠がコントロールできないのは思った以上に辛いことでした。

睡眠導入剤を処方されても寝入ることはできるのですから余り効果はありません。

そんな強固な睡眠障害が産後のホルモンの影響を受けてパワーアップ。

早朝覚醒どころか、常時覚醒。

目はらんらん、心臓はばくばく、頭の中はぐるぐるぐるぐる。

手足の先は冷えて痺れ、呂律は回らない。

そんな状態ですが、不眠症は以前からですし、赤ちゃんが低月齢の頃はみんな眠れなくて大変とネットとかにあるし、まあ大変だけど、こんなものなのかな?と思っていました。1日の睡眠時間が20分でも、過呼吸で息がうまくできなくても、赤ちゃんが泣くたびに叫びそうになりそれを抑えるために歯を食いしばっていたら奥歯が欠けても、今がいったい何日の何時なのか夜なのか朝なのか私はいったいここで何をしているのか頻繁にわからなくなっても、みんな大変なんだからと。

寝ないぐらいが普通だから。

みんな寝てないのに寝たいなんて贅沢。

寝ないのが普通なのに体調が悪くなるなんて情けない。

私は劣った母親だ。

みんなちゃんとしてるのに。

普通の人はちゃんとしてるのに。

息が苦しい。

目が霞んでよく見えない。

泣かないで。

泣かないで。

お願いだから泣かないで。

頭が割れそう。

ちゃんとしなきゃ。

ちゃんとしなきゃ。

育児書を読んで。

足りない知識が足りないもっと取り寄せて、もっと読んで。

発達心理学の専門書を取り寄せて。

乳児の発達に関する論文を医中誌で検索して。

童謡を300曲覚えたら、手遊びを100個覚えよう。

手遊びをすると笑うから。

笑うとかわいいと思えるから。

赤ちゃんはかわいいはずなんだから。

寝てる暇なんて無いんだから。

母親なんだから。

私がこの子の全てを担ってるんだから。

大事大事大事大事大事大事大事。

私はこの子が大事。

だから大丈夫なんだから。

 

毎日こんなことを考えていました。

多くの育児書は、一般的なものだと内容があやふやで読むほど不安になったので、看護科のある大学で司書をしていた経験から学術雑誌や専門書を取り寄せて読んでいました。

「赤ちゃんはお母さんの声を聴いて安心します」と書かれていても、いったいそれは何を根拠に言っているのか?典拠は?データは?おまえはいったい何が言いたいの?返事をしない乳児にいったい1日に何時間話しかけてれば、どんな結果がでるというのか?と育児書に向かってキレてました。

赤ちゃんとママの絆♡

愛情いっぱい楽しいお世話♡

などどうでもよくて、乳児の発達を科学的に、体系的に把握したかったのです。

夜も殆ど眠らずに、「眠れないにしても横になってたら?」という夫の忠告も聞かずに、血走った目で取り寄せた論文を読み漁る毎日。

マンションの窓から見える東京タワーの電気が消えると、ああ、今日もまた眠れない長い夜が始まるのだと悲しい気持ちになりました。

 

当たり前ですが、どんなに書物で知識をインプットしたところで、所詮、知識は知識、育児なんてイレギュラーの連続なのですから実践がなくては殆ど意味がありません。

だからいくら本を読んでも、論文を読んでも、どんどん不安になるばかり。

焦燥感が募るばかり。

 

夫が家を出る8時半から帰宅する19時までは赤ちゃんと2人きりの時間はとても長かった。

 

私の状態を見兼ねた夫が週3日自宅勤務すると言ってくれました。

その時は自分のことと赤ちゃんのことで精一杯で、夫がどんな思いで週3日自宅勤務をすることにしたのか全然考えませんでした。

夫はその時、大きな会社の部長でした。部下がたくさんいました。アルバイトで入った会社で能力を買われ若くして出世した人ですから仕事はとてもできるし、とても忙しいはずでした。

毎日深夜まで働いて、土日にも研修があるような会社で部長だけが毎日定時に帰るというこれまでだって十分無理をしていたのに、週3日も自宅勤務なんて。

そう、無理なんです。

私は眠れずに追い詰められてはいたものの育児は一人で完璧にこなしていました。

なんでそんなことしたの?

今となってはそう思います。

 

夫は別になんでもない風に明日から家で仕事するからと言って、私はああそうなのとぼんやり答えました。

なんでもない風に言われたから、なんでもないことなのだと思いました。

寝不足で判断能力がおかしくなっていたのと、育児狂いになった私は夫への関心がもう殆どなくなっていたので。

 

③は、そんな夫との深まる溝です。