発達障害ちゃんと赤ちゃん

ADHDのこと、夫のこと、息子のこと、実家のこと。

今日はとてもいいお天気。 遮光カーテンの隙間から入る日の光が一本の線になって息子の眠る布団に模様を作っている。 光に照らされ浮かび上がった埃。 スースーと息子の寝息。 早朝の寝室はまるで守られた神聖な清らかな場所みたいだと思う。 また海に行きた…

大きな公園

息子と二人暮らしは気儘なもので、お休みの日は大抵10時頃まで布団の中でうとうとしたり、本を読んだりしている。今日もいつも通り2人で暖かな布団の中で本を読んだり、息子は折り紙を折っていた。 エアコンの温風で部屋が十分に温められてからのそのそと起…

父からの連絡

父からLINEがきて、いつもなのだけど、それは絵文字をふんだんに使った、句読点の多い、妙に親しげな文章で、父はその文体で若い愛人にいつも性欲と支配欲ダダ漏れのやり取りをしていることを私は知っていて、その吐きそうな文体で伝えられるのは、弟の一周…

暗闇に落ちないために

スーパーで買った山芋をすって、お醤油を少し垂らして、焼き海苔に包んだら、ジュージューと油で揚げる。 油の匂い。 夕暮れ時。 ベランダに面した大きな窓からは、オレンジ色の大きな夕焼けが見える。 息子は彼専用の小さな椅子にちょこんと座って折り紙で…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 いつもこのブログを読んでくださりありがとうございます。 拙い文章で恐縮ですが、これからもよろしくお願いします。 皆さまの新しい年が素晴らしいものでありますように。 昨日、夫が自…

大晦日の道中

北風ピューピュー吹き荒ぶ中を息子と夫と歩いている。 大晦日。 今年が終わる。 歩き疲れた息子が地面に座り込むので、夫がひょいと抱き上げた。 抱き上げられた息子が嬉しそうに夫に頰を寄せる。夫も愛おしいそうに目を細めて息子に頰を寄せる。 「重いでし…

人生相談 後編

7年前にはまだ少年のようにあどけなかった男の子はすっかり大人になり、私にお説教をする。 成功者は説教に慣れている。いろんなところで同じような話をして、すごいすごい、さすがさすがと言われいるのだろう。 何度も繰り返すうちに無駄が省かれた、平易な…

人生相談 前編

昨日は別居している夫が自宅に遊びに来ました。 なんだか複雑な色合いのきれいなニットを着ていたので「きれいな色」と口に出しそうになりましたが、夫が以前同じニットを着ていた時に「きれいな色」と言ったことを思い出してやめました。 同じお洋服に同じ…

眠れない子に

宵っ張りの息子。 保育園でお昼寝しているせいもあって、夜大抵は24時頃まで寝ない。 「僕は眠るのが1番嫌い。だって全然楽しくない。起きてずっといろんなことを考えていたいの。考えたいことがたくさんあるの」と言う。 「でも眠るのは体のためにはとても…

蝶の谷

ここ何週間か寝る前に息子と昆虫図鑑を眺めるのが日課になっている。 世界各国の昆虫が載っている重く厚く、驚くほどに色鮮やかな昆虫図鑑は息子のお気に入りで、半月ほど前に偶然本屋さんで見つけた彼に「ほしい」とねだられて、その重さと値段(5500円ほど)…

新しい風

今日は風が強い。冬の風はしんと冷たく澄んでいて、秋の風にあった濁りを濾過したように清潔だ。 息子を自転車の後部座席に乗せて保育園の送迎をするようになってから風で季節を感じとるようになった。 私はこの街に越してくるまで自転車に乗ることができな…

寝ない息子を叱ってしまったこと

落ち着かないので、本開いて読もうとしても目が文字の上を滑って頭に文章が入ってこない。 動揺している。 ついさっき寝ない息子をひどく叱ってしまった自己嫌悪で僅かに吐き気がする。 21時から寝かしつけ初めて、とうとう深夜1時になっても寝ない息子に、…

モンスター

息子の七五三のお祝いの品が実家から届いたので、お礼の電話をかけた。 いつも何かしら、実家の畑で採れた季節の野菜だとかサイズもデザインも息子には合わない洋服とか、現金とか、が届くとお礼の電話かけて、簡単なお礼状を送るようにしている。 今回は、…

痛々しい夜泣き

窓の外は木枯らしがふいていてとても寒そうだけど、部屋の中は暖房がよく効いてるのでふわふわと暖かい。 加湿器からもくもくとでる蒸気、エアコンからの温風でわずかに揺れるレースのカーテン。 その暖かく安心な部屋で私は、ソファに座り、息子と家庭教師…

病気のこと

なんていい子に育ってくれたんだろう。 リビングで黙々とパズルをする息子の背中を眺めながら、私は心からそう思う。感嘆の溜息が出そうな勢いで。 さっき、私がテーブルの上にカルピスをこぼした時、彼は「気にすることないよ。拭くの手伝うよ」と言ったの…

離婚後雪深い街で

前夫と別れた30歳の私は、まっさらな状態になり、雪深い街に引っ越し、雪深い街の大学の図書館で働きました。 前夫と過ごした10年の月日は長かったですし、20歳から30歳という人生の中でもその後の価値観を左右する時期にべったりと一緒にいたものですから、…

さようなら

少し前に私の前の夫が亡くなりました。 長患いの末だったので、心づもりはしていましたし、驚くことではないのに、どうしても噓みたいと思ってしまいます。 彼の実家と仲違いして、鬼より怖い兄嫁と姑を敵に回し、私が興信所の探偵に尾行されるだけでは済ま…

さみしい気持ち

近頃、息子はよく「さみしい」といいます。 私が浴室に入ってしまうと「さみしい」とドアの外で待っているし、ベランダで洗濯物を干していても「さみしい」とついてくるし、食事の支度をしていても「さみしい」と言い、レタスをちぎったり、粉チーズをふりか…

夜の公園と終わったこと

保育園の帰り、もうとっぷりと日が暮れている時間なのですが、私と息子は公園へ行きます。 まだ日の長い夏の間についた習慣が残っていて、2人ともその習慣を気に入っているからです。 夏の間は、虫を捕まえるために夕方の公園へと行きましたが、もう11月、夏…

夫との話

先日、夫から「ふたりで一度落ち着いて話ましょう」(LINEでは基本敬語)と言われたわけですが、結婚して6年、別居して2年、夫からの「話がある」が良い話だったことがありましょうか?あるわけないから別居してるんですよね。うふふ。 まあ、今回は「話がある…

夜中の電話

息子が寝付いた後に、寒気がしたからインスタントのコーンスープを飲んだら、不意に心が紐解いてしまった。 ああ、やってしまった。これはもう泣くか叫ぶかだ。泣くか叫ぶか。泣くか叫ぶかして満タンになった何かを逃してあげないと狂ってしまうから。 床に…

モラハラとの暮らし③ 終焉

②の続きです。 長いです。 両親、主に父からの強い要望により私はモラハラ男と同居することになりました。 父は言いました。 いつものように応接間の椅子に踏ん反り返って。 「お前はバツイチ出戻りのキズモノ。その自覚を待てよ。しかも三十路の年増や。年…

モラハラとの暮らし② 彼の教育

モラハラとの暮らし①の続きです。 付き合っていない男性からのプロポーズを断り、これで勘違いされることもないだろう一安心と思ったのですが、そうではありませんでした。 何故なら彼にとって私の返事に意味なんてなかったから。 彼にとって、ターゲットを…

モラハラとの暮らし① 出会いとプロポーズ

私がモラハラ男性と同居していた時期は、31〜33歳の一年半くらいです。 この人とは結婚しませんでしたが、婚約しており、両家の両親の顔合わせ食事会、結納、式の見積もり、2人で暮らす自宅の建築を済ませており、あとは結婚だねという感じで同居していまし…

モラハラ親からモラハラ夫へ

先日、友人と話していて思ったのですが、毒親育ちで発達障害の女性ってモラハラ男性につかまる確率がとても高い気がします。 私も今の夫とお付き合いする前に婚約していた男性は典型的なモラハラ男性でした。 モラハラとは、 モラル・ハラスメントの略称で、…

別居のわけ② 

前回の続きです。 私はなぜ夫と別居しているのか? 結論から言うと、同居より別居の方が関係が上手くいくから。 私と夫は出会ってわずか3カ月で同居して、同居した翌月に妊娠が判明したので、お互いの良い面ばかりしか目に入らないサービスタイムから、出産…

産後、増幅する夫への憎しみ

産後、夫婦2人だけで赤ちゃんのお世話をしようと奮闘していたけれど、私の精神状態は日に日に悪くなり、夫との関係も険悪に。 夫はできることはなんでもすると在宅勤務にしてくれたし、毎晩息子と寝てくれたし、家事も、育児もしてくれました。 しかし、夫が…

赤ちゃんが生まれてから夜が怖かった話

夜中、赤ちゃんの泣き声が聞こえた気がしてビクンと体が強張り起きる。 耳をすましてみても無音。 幻聴。 もう何百回も幻聴を聞いている気がする。 眠っていてもお風呂でシャワー浴びていても遠くから赤ちゃんの泣き声が聞こえる。 幻の赤ちゃんの泣き声は、…

別居のわけ①

物凄く久しぶりの更新です。 夫と離れて暮らし始めてもう2年以上たちます。 息子と2人の生活はとても快適で、気楽で、楽しい、過不足のないものです。 強がりではなく、私は自分が思う以上に、誰かと協力して何か成し遂げるということが苦手だったのでこれが…

「わかっていて産んだんでしょ?」

育児が辛いというと、「わかっていて産んだんでしょ」と言われたりします。 わかっていて産んだし、後悔してないし、しかし、心身は限界状態で辛い、というのが産後です。 だいたい、誰にも助けてくられ、手伝ってほしいと言っているわけではないし、辛いと…