発達障害のことと家族のこと

39歳。ADHD診断済み。4歳の息子と猫2匹と暮らす。同い年の夫と別居中。

息子の寝息と不眠症

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 不眠症が治った話を書こうと思います。私もなのですが、発達障害者って睡眠障害を起こす人が多いらしくて、その上、睡眠が十分にとれていないと、発達障害の特質(不注意や多動、感覚過敏など)が強く出てしまい、とても辛かったのです。

いつも眠くて、夜になると今日も寝られないんだろうなと気が重くて、深夜布団の中で焦りが募り苦しくて、朝、頭が重く痛い朝の絶望。毎朝の絶望。

1日でいいからぐっすり思う様寝てスッキリ起きてみたいと熱望していました。

自分で身体のスイッチが切れたらいいのにと何度も思いました。

そんな辛い不眠症、それが息子と眠るようになった途端なぜかすっかり治ってしまい、10時間でも12時間でもスヤスヤと眠れるようになりました。

不思議。

なんでだろう。

 

月曜日、外はざんざん降りの雨で、息子は熱を出して寝ています。

私は息子の横に寝そべり、彼の寝息を聞いてる。

今ではダブルベッドで一緒に寝ているけど、夫と別居するまで私は息子と一緒に寝たことが一度もありませんでした。

同じ部屋で寝たことすらなくて、息子は生まれてから夫が出て行った2歳半までずっと夫と寝ていたのです。

夫が夜間私が心置きなく休めるようにとそうしてくれていたので、私は夜泣きに起きることなく自室で寝ていました。

 

私は他人と同じベッドどころか同じ部屋でも眠ることが出来ず、夫を含めこれまで4人の男性と何年間か同居しましたが、その誰とも同じ部屋では眠ったことがありませんでした。

一緒に暮らす条件として、いつも自室があり一人で眠ることを出してそれでも構わないと言ってくれた人としか暮らさなかったのです。

それに猫すらも眠る時は部屋から出しました。

完全に1人の空間で、ドアにはできれば鍵をかけて、遮光カーテンで明かりを遮断して真っ暗にして、耳栓(通販で取り寄せたイスラエル軍のもの)を両耳にしっかりとはめ、心療内科で処方された睡眠導入剤を飲んで、寝ていました。

それでも同居人のトイレに行く音、マンションの前の階の住人の足音、裏の家の人達がテラスでパーティしてる声なんかで、そんな大して大きくない音にビクッと起きてしまい、朝まで布団の中で悶々としたことも多かったです。

それになんの音もしなくてもだいたい途切れ途切れに4時間ほど眠ると早朝に覚醒してしまい、早朝覚醒した後は眠剤を飲んでも眠ることはできませんでした。

 

心療内科の医師は「眠れなくて辛い」と言う私に「寝なくても死なないから大丈夫」とよく言っていました。

いや、死ぬ死なないの問題じゃなくて、睡眠の質が悪くて、日常生活がままならないという話です。

精神科医って患者が死ななければ、治療は成功なんですか?

私の言ってる意味わかります?

眠れない原因を取り除きたいんですよ。

睡眠をコントロールしたいんです。

 

「うーん、ちょっと音に敏感な方なのかもしれませんねぇ。お薬、少し強いのに変えますか?」

 

はい。

 

しかし変えてもらった薬を飲むと、ひどいめまいがして、日中の育児に支障が出ました。

それにやはりその強い薬を飲んでも4時間寝られれば良い方で、ぐっすり朝までというわけにはいかず、目を覚ました時にまだ暗い部屋を見渡して、ああ、今日も起きてしまったと絶望することには変わりありませんでした。

 

ちゃんと眠れないとミスをするし、私がミスをすれば赤ちゃんの命にかかわるし、育児はハードで睡眠不足では体がもたない、どうにかしなくちゃ、眠らなくちゃ、少しでも眠らなくちゃ、焦っては余計に眠れません。

 

初めて息子と眠った日、何度か夜泣きに起こされながらも7時間ほど眠れたのです。

夜泣きに対応するため睡眠導入剤も飲んでなかったのに。

その日から私はぐっすり眠れるようになりました。

猫も一緒に寝るようになりました。

 

入院したり、実家に私だけ帰省したりして息子がいないと、やはり3、4時間ほどしか眠れません。

 

なぜ息子の隣だとこんなにもよく眠れるのかわかりません。

ただ、私は彼の隣にいるととてもリラックスしていて、とても幸せで、一緒にいられることがとても嬉しいです。

考えてみれば、私は親の隣でも、きょうだいの隣でも、無論男の人の隣でもリラックスしたことがなかったなと。

子どもの頃、夏のはじめ、昼寝をする私の背中をとんとんと叩く祖母の手の優しさ、窓の外から聞こえてくる鳩がデッデッポーと鳴く声、薄目を開けてみると見えるタオルケットのタンポポの模様。

その時感じた気持ち、満たされたような、すーすーするような、人恋しいような、ここは安全、私は大丈夫という確信。

同じ気持ちを息子の隣で横になっていると感じるのです。

不思議。

守られているわけじゃないのに、私が守る立場なのにこんなに安心するなんて。

もしかして守ってるつもりで守られているのか。

守る気持ちが安心感を生むのか。

わからないけど、

今日も息子の寝息を聴きながら、ここは安全、私は大丈夫、絶対に幸せにするから大丈夫、大好きと思って眠ります。